領収書の宛名の「上様」とは?

領収書を出す際に「上様」という宛名を希望されることがあると思います。
上様でも領収書として問題がない場合と、問題がある場合とあります。今回は「上様」とは何なのかをご紹介いたします。

「上様」の意味と呼び方

上様とは、領収書の宛名に正式な名称を使わず簡単に記載を済ませるために、使われている言葉です。読み方は一般的には「うえさま」ですが、「じょうさま」「かみさま」と読むこともあります。

「上様」の意味や誰の事なのか意外と知っている人は少ないのではないでしょうか。
諸説ありますが、主な説としては時代劇などでもよく聞かれる、江戸の将軍に対しての地位の高い人を指す呼称「うえさま」からというものです。
また、お得意様を意味する「上客」から来ているという説から「じょうさま」と呼ぶこともあるようです。

「上様」で問題がない場合とある場合

宛名「上様」の領収書は、税務上経費申請はできるため問題ありません。領収書の宛名は、誰が支出したのか確認するために利用するからです。

では、問題がある場合というのはどのような状況でしょうか。それは、社内規則で、宛名が「上様」の領収書では経費精算ができないと定めている場合です。これは本当に会社の経費として支払われたのか、受け取った側が事実確認しづらいため、従業員の多い会社ほど「上様」の領収書で経費精算をできないところがほとんどです。

ちなみに、金額が3万円未満である場合や特定の業種(小売・飲食・写真・旅行など)が発行する領収書は宛名が無くても手続き上は問題ないようです。

いつ誰が見ても明瞭な領収書というのが自分や処理する相手にも好ましいのではないでしょうか。便利に使える「上様」ですが、常に正式名称を記載することも念頭に使い分けることも大切ですね。
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