伝票の種類「売上伝票」とは

経理の仕事には欠かせない伝票。企業の取引を記録する伝票の扱いは、経理業務の基本中の基本になります。伝票を用いて仕訳を行う伝票式会計の5伝票制で利用する「売上伝票」をご紹介します。

売上伝票とは?

5伝票制で使われる「売上伝票」。取引が現金で行われず、後日入金される時に利用します。身近なところだと、クレジットカードの利用時に署名する伝票になります。
そのような場合、取引発生時点で実際にお金が入ってきていないので、入金伝票で処理できません。そのため売上伝票を使うことになります。

仕入伝票と同様にすべてを掛け取引とし、貸方は「売掛金」で処理します。取引先の企業名や商品名なども明記するため、顧客からの問い合わせがあった際や返品時にも活用できます。

現金や支払手形の取引であっても「1度商品を掛けで購入して、その場ですぐに現金で決済した」「1度売掛金として取引し、その場ですぐに現金で回収した」というように、一度掛け取引に落として起票する必要があります。
なので、売上伝票ではすべてを掛け取引として、貸方は売掛金とし、売掛金取引に対する相手方の勘定科目と金額のみを起票します。売上伝票のほかに入金伝票も起票する必要があります。

売上伝票の書き方と注意点

具体的に記入する項目は、以下があります。
・取引をした日付
・取引先の会社・商店名
・商品名
・数量
・単価
・仕訳の金額
・摘要

売上伝票を切るときには相手勘定には売掛金、仕入伝票を切るときには相手勘定には買掛金を使うのが原則です。そのため仕入伝票・売上伝票には相手勘定科目さえ書かないことがあります。このあたりは、会社によってそれぞれですので、会社のやり方を確認しましょう。
仕入伝票と売上伝票が二重で起票されないように仕入と売上は掛取引で起票します。

伝票は、帳簿への記帳作業を効率化する経理手段になります。企業によってどの伝票式会計が採用されているかは異なりますが、利用される伝票の種類が違うだけで、基本的には同じ考え方です。ルールを覚えてスムーズに仕事をこなせるようになりましょう。
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